一方的に怒鳴りつける患者に看護師全員手を焼いた

社会的地位もプライドも高そうで

現在は主婦をしている30代の女性です。急性期型の有名な私立病院で正看護師として勤務し、外科や内科の病棟を担当していました。主に内科の患者さんを扱う、高齢者の多い病棟に勤務していたときなのですが、とにかくプライドが高く一方的に看護師を怒鳴りつけてはさまざまな要求を突きつけてくるという、やっかいな患者さんを担当したことがあります。
その患者さんは50代の男性で、会社の役員か何かをされてそれなりに社会的地位の高い人でした。事故によって半身不随になり、糖尿病コントロールで入院されてきました。どうも病院不信だったようで、言いたいことをとにかくたくさん言う方でした。

とにかく怒鳴り散らすし手のかかる患者

その患者さんは、多分社会的地位がそれなりにあったせいもあるのでしょうが、身体が思うように動かないことに人一倍ストレスを感じていたんだとは思います。それでも、ふとしたときに突然怒り出し、看護師に当たり散らすようなことが何度もありました。
ナースコールの数もとにかくたくさんあり、物をとってほしい、身体の位置を変えてほしいなど、ありとあらゆるものでした。身体も大きくナース1人では到底無理で、4人がかりで慎重に移動などをしていました。態度の気に入らないナースを怒鳴ったり拒否したりとやりたい放題、師長さんが直接面会して説明することがたびたびありました。

師長まで巻き込んでみんな困り果てた

とにかくどこで怒り出すかわからず注文も多いので対応が難しく、みんな部屋持ちにはなりたくないと言っていました。部屋持ちになったときにはとにかく顔色をうかがい、機嫌をそこねないようにとみな必死で、師長さんも対応に困ってしまうほど問題のある患者として病棟全体を悩ませていました。

病棟全体で一致団結してなんとか対応

そのため、病棟全体で相談し、その患者さん用の連絡ノートを作り、これをしてはだめだとか、このときはこれを使うなど、二度と同じことを繰り返したり言われたりしないよう徹底し、部屋持ちになったときにはそのノートを把握してから対応するという形をとりました。部屋持ち以外が対応に行く場合もあるので、特に重要なことについては全体の申し送りで毎日伝えていたりしました。私はひたすらそのノートに従い、とにかく余計なことは言わず笑顔で接するよう心がけました。

看護師は1人の患者にかかりきりにはなれない

そのおかげか、その患者さんも徐々におだやかになっていき、怒鳴ったりすることが減っていきました。少しずつ信頼関係は生まれていったと思いますが、それでもいつ怒り出すかわからなかったので、毎回びくびくしながら慎重に、フレンドリーに対応していました。
対応の難しい患者さんというのはたくさんいると思いますが、病棟で対応を統一することが大事だと思います。患者さんだからといってなんでも甘やかしてしまうのもどうかと思うので、きちんとできるできないを伝えて説明する必要があります。看護師はみんな多くの患者さんを抱える立場なので、困ったときは上の師長などに対応を委ねることも必要だと思います。